『反貧困 いま、「反撃」のとき!』
●反貧困 いま、「反撃」のとき!
●東京ボランティア・市民活動センター編・発行(2009年3月)
●A5判 56ページ 600円(税込)
東京ボランティア・市民活動センターの情報誌『ネットワーク』の対談記事はときどきびっくりするような人が出てくる。
湯浅誠×雨宮処凛の対談は、2008年1・2月号~5・6月号の3回にわたって掲載された。格差社会、ワーキングプア問題などのオピニオンリーダー的存在だった2人の対談が興味深かった。
それから1年、事態は劇的に悪化。2008年に顕在化したアメリカ発の金融破綻が引き起こした不況によって、一夜にして収入と住所を失う派遣労働者が激増した。湯浅氏は、12月暮れ、日比谷公園に「年越し派遣村」と称する救援拠点を設置し、寝食の場を提供していた。
このタイミングで、1年前の対談をブックレットとして発行した東ボラの先見の明は凄いと思う。『ネットワーク』誌に3回掲載された対談に、2人が前書きを添え、巻末に関連資料を掲載している。前書きで雨宮が「1年前はまだ牧歌的だった」と述懐し、状況の悪化を指弾している。
他の人の犠牲の上にしか「繁栄」を築くことのできない社会を変えなければならないのだが、その出口はどこにあるのだろう。一つの回答が「ボランタリズムを興すことだ」と東ボラは主張している。
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